設計はいつものように sped を使いました。この前 Z601 (V2) で使わなくなった DYNABOX の LY302F 用にボックスを設計しました。内容積 4.5l、 fd =60Hz で良い感じに成りました。サブロク1枚だともったいないので他に何かないかと考えていたら使っていないユニット TangBand W3-2141 もあったなぁと思い出し試しに同じ箱でどうなるかシミュレーションしてみました。いいじゃないのどちらも同じボックスで使えそうです。
ダクトはΦ35mm 長さ123mm の市販のものを使いました。こういうダクトは先へ行くほど細くなっているので平均値としてΦ32mm としています。
材料は厚さ 12mm のシナ合板を使いました。ネットで直線カットもお願いしました。愛知県にある株式会社 アサヒさんで頼んでみました。値段が大変お値打ちでした。加工精度も十分満足の行くものでした。
穴開けとトリマー加工は自分でしました。組み立ても小さいので2ペアでも半日で終りました。サンドペーパーは320番だけをかけました。塗装はジェルカラーニスを使ってみました。色はライト・オークです。このニスはウェスで塗るので垂れないしムラにも成りません。油性でしたが匂いはそれほどでもありませんでした。
ユニットとターミナルを取り付けて完成です。
音を聴いてみましょう。
LY302F の方はシミュレーション通り少し低音が張り出していますが私はこちらも好きです。
W3-2141 の方はフラットな印象でさすが値段通りの良い音だと思います。
吸音材の量を色々調節してみました。その結果吸音材なしが一番良いとわかりました。このときが低音と中高音とのバランスが一番良かったです。
小型のユニットでは適度な箱鳴りも低音の増強には関係しているのかもしれません。吸音材を入れるとこの箱鳴りまで抑えられて低音の迫力が低下してしまいます。